乳がんセルフチェック

普段のセルフチェックでQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を守りましょう!

早期発見した乳がんは高い確率で治癒が望めます!

早期発見した乳がんは高い確率で治癒が望めます!初期の乳がんはほとんどが無症状ですが、セルフチェックを行うことで乳がんに対する意識を高く持つことができます。この考え方は、適切な日本語の訳はまだない状況ですが、英語ではBreast awareness(ブレスト・アウェアネス)と言います。Breast awarenessの一部分であるセルフチェックは自分で乳房を触ってしこりなどの異常がないかを確かめるものです。セルフチェックを毎月の習慣にすることで、小さなしこりや乳房のちょっとした変化にも気付くことができるようになります。
乳がんは早期発見と適切な治療により生存率が約95%とされており、治療における乳房切除の可能性も早期発見によって低くすることができます。進行させてしまう前にセルフチェックで乳房の変化を見つけられるようにしましょう。

「しこり」は、乳がん発見のきっかけ

乳がんが発見されるきっかけの90%以上は「しこり」だとされています。乳房のしこりは80~90%が乳腺症や線維腺腫などの良性腫瘍ですが、乳がんだった場合は早期の適切な治療につながります。セルフチェックで小さなしこりや乳房のちょっとした変化が見つかった場合には、できるだけ早く乳腺クリニックを受診してください。

毎年の検診と普段のセルフチェック

次の検診までの間に異常が乳房に起こってもセルフチェックをしていれば気付くことができます。検診とセルフチェックはどちらか片方だけでなく、両方を行っていくことで効果的な乳がんの早期発見につながります。

乳がんは外側上方を特に念入りにチェック!

乳がんのできる部位は、外側上方に47.6%発生し、内側上方に23.5%、乳輪部が6.1%、外側下方が13.0%前後、内側下方が6.8%、他は不明や全体にまたがるものとなっています。乳腺の多い外側の上方に乳がんができやすいため、この部分は特に念入りに確認してください。

セルフチェックのポイント

セルフチェックのポイント

タイミング

生理がはじまって1週間経過したあたりのタイミングでセルフチェックを行うようにしてください。
なお、閉経している場合には、日を決めて毎月行うようにします。

最初は鏡で見た目のチェック

鏡の前に立って、乳房や乳首の大きさや形の左右差、表面のえくぼ・でっぱり・引きつれ・変色の有無、赤みや腫れなどの異常がないかを確かめます。
組んだままの両手を頭の上に持っていき、上半身をひねって乳房を観察します。
次に腕を耳に当てた状態で上にぴんと伸ばし、上半身を左右にひねりながら観察します。
さらに、両手を腰に当てて腕に力を入れ、鎖骨下、脇、乳房の横を張らせるようにして観察します。

バスタイムを活用

ボディソープなどが付いた状態でセルフチェックすると指のすべりがよく、小さなしこりを発見しやすいと言われています。

乳房が大きい人は横になってチェック

乳房が大きいと立ったまま触ってもしこりがわかりにくい場合があります。そうした場合には仰向けに寝てセルフチェックを行います。背中にたたんだバスタオルや枕を入れて胸を上に反らせるような体勢になります。右の乳房をチェックする場合は、右腕を上げて乳房を張り、左手でしこりがないか触っていきます。

しこりチェック

右乳房をチェックする時には、右腕を上に上げ、チェックは左手で行います。基本は親指以外の指をそろえて、4本の指の腹全体で触っていく感じで行ってください。胸を指でつまむとしこりがあるように錯覚しやすい傾向がありますので、つままずに触れることを心がけてください。
チェックは片方ずつ行い、最初に右を行ったら、右のチェックをすべて終えてから左をチェックするようにしてください。

親指以外の4本の指をそろえて、指の腹全体で触れてください。

しこりチェック1 乳房全体を満遍なくチェック

乳房の上部分をくまなく触れていきます。次に、乳房の外側から内側に寄せるように触れていきます。

しこりチェック2 乳房の中央をチェック

指の腹に肋骨の存在が感じられる程度の強さで、乳房の中央部分を触れていきます。外側から内側に向かって触れていってください。なにか触れたように感じたら、回すようにぐりぐり触れてしこりがないか確認してください。

しこりチェック3 乳房の下部分

脂肪が分厚く、しこりがわかりにくい部分ですから、念入りに確認してください。下から乳頭に向かって持ち上げるように寄せ、指の腹に肋骨の存在が感じられる程度の強さで触れていきます。

しこりチェック4 鎖骨から乳房の上

右手を下ろして腰に当て、左手で右鎖骨から指の腹全体で触れていきます。肋骨に添うような向きで外側から内側に寄せるように触れていき、順次下の部分も確認していきます。

しこりチェック5 脇と乳房横

脇の下に乳がんのしこりが見つかることもあります。右手を腰に当て、左手の4本の指をそろえて脇の下にぐっと入れて確認します。つまんでしまうとわかりにくくなってしまうので、押し付ける感じで行います。次に左手の4本の指で脇の下から乳房横を通り、乳頭に向かってなでおろすように触れていきます。

しこりチェック6 乳頭

親指と人差し指の腹を合わせて縦にした状態で乳房を挟みます。絞り出すように乳頭に向かって挟んだ指を進ませて、最後に乳頭をぎゅっと絞るようにします。しこりがなくても、血液の混じった分泌物があるなど、普段とは違うことがあったら受診してください。

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