乳腺クリニックに受診する患者さんのかなりの方が痛みを自覚して受診されます。よく受ける質問は、「どのような痛みだと要注意ですか?」「痛いから、がんではないですよね?」などです。
実は、痛みは完全に自分自身しかわからない症状で、客観的に痛みを分類したりすることは結構むずかしいのです。
乳腺炎は細菌に感染した状態の乳房ですが、これは痛みの他に皮膚の赤みや腫れ、炎症の部位が硬く触れるなど他にも症状があります。痛くないしこりで発見される事が多い乳がんでも、痛みを伴う乳がんもあります。痛みで受診された患者さんは、乳腺症という状態に当てはまることが多いです。痛みの性質や期間、左右差などと併せて、マンモグラフィや超音波検査を受けて異常がないことを確認します。その結果はじめて乳腺症の診断がつきます。
痛みの原因は様々です、ひとまず専門クリニックを受診しましょう。
2024.03.12